「渋谷=スクランブル交差点」だけじゃない!観光マップで海外からの旅行者に新しい渋谷体験を!

「インバウンド向けSHIBUYAマップを作ろう!」をテーマに茶ッカソン in SHIBUYAが2017年1月21、29日に実践女子大学と渋谷ヒカリエ8/COURTで行われました。約40人の参加者が複数のチームに分かれ、いかにして海外からの旅行者に渋谷を楽しんでもらえるかを真剣に考え、おもてなしの精神を地図に注ぎ込みました。

渋谷の街を歩き、現場からヒントを得る

渋谷の街からヒントを

初日の1月21日は実践女子大学のキャンパスで開催されました

畳を敷き詰めた会場で座禅を行い、茶ッカソン流「利休七則」と渋谷の再開発に関わる東急電鉄の方のお話を聞き、お茶セミナーで自分たちが点てたお茶を味わい、アイデアを絵で表現するラクガキ講座を受けるという、盛りだくさんのインプット(学びの時間)が行われました。

茶ッカソンでは、毎回これらのインプットをとても大切にしています。なぜなら、新しい観点、考え方を取り入れることによって、参加者の皆様のグループワークの質が大きく変わってくるからです。

そのインプットの活動の中でも座禅とお茶の時間は特別です。茶ッカソンは「Feeling(感性)×Logic(論理)→New idea(新しいアイデア)」という考えを掲げています。座禅やお茶の時間を通して、普段感じることのない感覚に気づくことは、その後のアイデア出しに新鮮な観点をもたらし、その感覚の共有がその後のチームビルディングにも良い効果を与えるのです。

ここからいよいよグループワークの始まりですが、はじめに3人で1チームを組んで実際にテーマとなる渋谷の街を歩き、アイデアのヒントを探しました。頭で考えた渋谷ではなく、実際に海外からの旅行者の気持ちになって街を歩くという生の体験から気づきを得るためです。

街を歩きながらグループごとに設定したテーマに沿った発見を写真に撮ってTwitterへ投稿することで、他の参加者の気づきも共有できるようにしました。ここから参加者全員でアイデアを出し、それぞれが「これは!」と感じたアイデアを核にしてチームを作って初日は終了となりました。

絞り込んだ深みのあるアイデアが続々登場

2日目の1月29日は渋谷ヒカリエ8/COURTを会場として開催されました。

この日も畳の上での座禅でスタートし、一週間グループごとに考えてきたアイデアをプレゼンテーションに向けてブラッシュアップしました。

参加者によるプレゼンの様子

夏の暑い時期を想定し扇子に地図を印刷するアイデア、旅行者が渋谷で得た感情を地図上にイラストで掲載することで、後から旅に行く人がモノ・コトではなく、感情を味わうために目的地を目指す地図のアイデア、その場所の現在・過去・未来の地図が見られるアイデアなど、それぞれに工夫が凝らされた地図が発表されていきます。

審査を待つ間には5mx5mという巨大な渋谷の白地図が会場に敷かれ、その上を歩きながらそれぞれが持つ渋谷への想いをマッピングし、会場は大いに盛り上がりました。

優勝は「オール」マップ

優勝者のプレゼン

優勝は渋谷の夜から朝を楽しむオールナイト(オール)マップ「渋谷あけぼのマップ」を提案した、チーム「ゆとり貴族」でした。深夜まで営業しているお店、早朝に楽しめるお店の情報を提供することで、渋谷の夜を楽しんでもらうと同時に、翌朝の飛行機で帰る人達の最後の楽しみを提供するという優しさにあふれた提案です。

ゆとり貴族のメンバー

審査員からは

「『オール』という文化は浅草や銀座にはないコンテンツ」
「空港の朝食情報は検索されるケースが多くそれに通ずる」
「渋谷のナイトマップを作りたいと考えており、その発展ができる」
「『オール』という言葉が馴染むのは渋谷ならでは」

というコメントがあったのですが、特に審査員に入っていただいたインバウンドの方(海外からの旅行者)からの評価が高く、実際のユーザーの心に深く響いたところが優勝の決め手となりました。

渋谷の可能性を見いだせたか

渋谷は日本人も外国人も多く訪れ情報量の多い街でもあります。観光ガイドブック、情報サイトやSNSと多くの方が渋谷の情報を目にしています。

そんな誰もが知ってはいる渋谷を実際に楽しんでもらうために、地図という形で何ができるかということを参加者のみなさんは真剣に考えていました。

会場の様子

2日間にわたりフィールドワークを行い、メンバーで話し合い、余計なものを削ぎ落とし、表現を追求するという作業によって新たなアイデアが創出され、結果インバウンドの方に喜ばれる地図がたくさん生み出されました。どのアイデアも甲乙つけづらいと、審査員の方たちもおっしゃるほどでした。

畳敷きの様子

和やかに交流する参加者の様子

座禅の様子

畳の上で靴を脱いでリラックスした状態でアイデアを考え、かたわらには柔軟な発想をサポートする抹茶と和菓子、頭をスッキリさせる座禅といったメソッドも含みつつ、何よりも相手のことを深く考えるおもてなしと感情を軸にして新たな着想を得る。これが現代の茶会「茶ッカソン」です。

終わり際、優勝したチームもそうでないチームも、参加者も主催者側も、みなさんのやりきったというあふれんばかりの笑顔がとても印象的でした。